複数パートを同時に練習するメリット。

今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。

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こちらの30代の男性はおとかぞく歴は半年ほどで、既に2回のライブ出演経験があります。

今まではギターを練習していましたが、これからはドラムとベースにも挑戦したいそうで、本日はドラムを練習中です。

決して不器用な方ではないのですが、一つ一つを丁寧にやりたい性格のようで、「そろそろ次に進みますか?」と聞いても「まだもう少しこのフレーズを練習したいです」と言って精度を高めています。

 

本日はここで、ギターとベースとドラムなど、複数のパートを同時に練習することのメリットについてお話させていただきます。

中には「まずはギターを極めてから、次の楽器をやりたい!」という方もいらっしゃいますが、音楽歴30年の私の意見としては、同時にいろいろやる方が良いと感じます。

その理由は、「次の楽器が上手くなるまでの距離感が分かってしまうから」です。

 

例えばあなたがギターを10年間練習して、ある程度上達して何でも弾けるようになったとします。

「じゃあそろそろドラムを始めよう!」と思った時、きっとあなたは「今の自分のギターくらいのレベルに達するまでにまた10年かかるのか」と気付くと思います。

そしてまた10年後に新しくピアノを始めたとして、またさらに10年かかってしまいます。

それに、2つめの楽器であるドラムを10年間やっている間、ギターには全く触れないのでしょうか?

それだとギターのレベルが下がってしまい、10年後にドラムを習得する頃にはギターは弾けなくなっていることでしょう。

 

複数パートを同時に練習するメリットとしては、他の楽器のことが分かるようになるという点です。

例えばギターを練習していると、ギターは弦楽器なので自然とベースを弾く力がついてきます。

初めてベースを触った人とは明らかに違うレベルからスタートできるというわけです。

そしてベースを練習していると、リズムのことがだんだん分かってきます。

「このフレーズはドラムのキックに合っているのか」などと専門的なことに気付くようになり、ドラムの意味が分かってきます。

次にドラムを練習していると、両手両足をバラバラに動かすということに慣れてきます。

その慣れは必ず、ピアノのように両手の5本の指をバラバラに動かすことに役立ちます。

そしてピアノを練習していると、コードの構成音が理解できるようになります。

ギターの時にはただの形として覚えていたコードが、一つ一つの仕組みを理解して押さえられるようになり、多くのコードを体系的に覚えることに役立ちます。

 

さらに、例えばギターを8時間練習しろと言われるとなかなか大変ですが、ギターの練習に疲れたらドラムをやって休憩、ドラムの練習に疲れたらちょっとピアノを弾いてみようという風に、常に音楽の何かしらが成長している状態にすることが出来ます。

 

以上の理由で、おとかぞくではご興味のある複数のパートを同時に始めることをお勧めしています。

色々な楽器のご興味のある方は、「私は器用じゃないから」と諦める必要はありません。結果的には一つずつ極めていく方が難しいのです。

ぜひお好きな楽器をすべて、少しずつ上達してみてください。

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