2023/03/15
みなさんこんにちは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
本日のピックアップレッスンはこちらの女性!
先月おとかぞくにご加入されたばかりのこちらの女性は、週1くらいのペースでボーカルレッスンに通ってくださっています。
最初は声も小さく、発声や技術に関しても何も知らなかったご様子でしたが、1回1回のレッスン後にしっかりご自分で練習しているのでしょう。毎回成長を感じさせてくれます。
1.まずは大きな声から
おとかぞくのボーカルレッスンではまずは「大声」を出していただきます。
バンド経験がなくカラオケでしか歌ったことのない人は、無意識のうちに小さな部屋でマイクに向かって歌う癖がついてしまっています。
バンドになるとそれでは聞こえなくなるくらい演奏が大きかったり、会場も広いので遠くに声を飛ばす意識が必要です。
大きな声を出すためにはまず、にぎやかな曲のカラオケ演奏を流しながら、その大音量をバックに会話します。
この際にできれば広い部屋の端と端に立って、できるだけ距離を取ってください。もちろんマイクは使いません。
この状態で会話をしようとすると、必然的に遠くに飛ばす声が身につきます。
2.マイクなしで歌う練習。
次にカラオケに好きな曲を入れて、マイクを持たずに歌う練習。
どうしてもマイクに頼ってしまっていた癖を抜くためマイクは使わず、先ほどうるさい中で遠くの人と会話したような声の出し方で歌っていただきます。
この時点では「発声」と呼べるものではなくただの「大声」ですが、これがかなり大事です。
1~2曲マイクなしで歌って、自分の声を遠くに飛ばす感覚に慣れましょう。
3.マイクをオフで持って歌う
次にマイクを持つのですが、なんとマイクをオフにしたまま歌います。
マイク自体は持っているので声はマイクに向かって出すのですが、電源が入っていないのでやはり自分の声を遠くに飛ばす意識が必要です。
この練習も1~2曲、できれば3曲くらいやってみると、かなり意識が変わったことに気付けると思います。
4.いよいよマイクをオンにする!
さぁいよいよマイクの電源を入れます。先ほどまでマイクなしで歌っていたわけですが、そのままの歌い方でマイクに声を入れると、さっきまでとは別人のような大きな声になります。
「私はこんな声が出せるのか!」とご自分でもびっくりされる方も多く、この時点で既に1回目のレッスンは満足される方も多いですが、この段階はまだ半分です。
先ほどもお伝えしたように、今の時点ではまだ「ただの大声」です。これをちゃんとした「発声」に変えることが出来たら、1回目のレッスンは終了です。
5.腹式呼吸を覚える
次はカラオケのソファーなどに仰向けに寝転がっていただき、腹式呼吸を詳しくお教えします。
人間は仰向けに寝ている時は100点満点の完璧な腹式呼吸になります。それを感じていただきながら、お腹の動きや呼吸の感触が分かったら、起き上がって同じことをやっていただきます。
このお腹の動きや息の使い方で歌ってみると、ご自分で予想した以上に声がドーン!と出ます。
しかも全然力んでない状態で楽に出るようになるので、ほぼ100%の方がびっくりして喜んでくださいます。
先ほどまでの大声の段階ではできるだけ賑やかな曲を歌っていただく方がいいですが、この腹式呼吸の段階に入ったらできるだけ伸びやかに歌えるバラード曲の方がオススメです。
呼吸のタイミングがばっちり会う瞬間には、脱力しているのに声が響く状態を確認することが出来ます。
最初のうちは1文字だけ2文字だけ響くことがあるという感じですが、慣れてくると全ての文字にその響きを纏わせることができ、そうなってくるとバンドやライブでも会場中を包み込むような声量が手に入ります。
ここまでの基礎が出来たら次は、ビブラートやウィスパーボイス、エッジボイスやミックスボイス、リズムトレーニング、MCトレーニングや歌う時の動きや表情の練習などなど、ボーカルにとって必要なことをどんどんお教えしていきます。
6.さいごに
本日紹介した女性はまだ4回ほどレッスンに来ただけですが、既に発声も上手くなってきてビブラートやウィスパーボイスに挑戦しています。
ご自身も毎回変わっていく自分の歌が楽しいようで、レッスン時間以外にもよく練習されているそうです。
目標は大好きな「ヨルシカ」さんか「ずっと真夜中でいいのに」さんのコピーバンドで歌うこと。
今年の夏くらいには夢が叶いそうですね☆