2023/02/02
みなさんこんにちは!今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
本日のピックアップレッスンはこちらの女性です!
こちらの女性はレッスンに来ると必ず30分~1時間、長ければ3時間のあいだずっと基礎練習をしています。
以前に吹奏楽部でドラムのご経験があるようで、基礎練習の大切さを身に染みてわかっていらっしゃるようです。
メトロノームに合わせたリズムトレーニングはもちろん、スネアアクセント移動練習、フラムやドラッグを入れたルーディメンツ、パラディドルやダブルストローク、リニアフレーズ練習など、とにかく基礎練習と名の付くものを片っ端から好んでやってくださいます。
基礎=一番簡単なやり方
基礎練習というと何だか地味でつまらない練習をイメージする人も多いかと思いますが、だからこそ一番大事な練習だったりします。
例えば引っ越し屋さんで働いている人は、全員が全員ムキムキのマッチョなわけではありません。
中には華奢な男性や、どう見ても力のなさそうな小柄な女性もいたりします。
なのにそんな方々が冷蔵庫やソファーなどを一人で軽々と持ち上げて移動させたりしますよね?
あれはつまり「一番カンタンに重い物を持ち上げるコツ」を知っているわけです。
つまりプロというのはどの世界でも「一番簡単にできる方法」「一番ミスしにくい方法」などを知っている人のことです。
それを身に着ける練習こそが基礎練習です。
・ボーカルであればどのような呼吸で歌えば一番楽に大きな声が出るのか?
・ギターであればどの指で弾けば合理的なのか?ミスが出にくいのか?
などのように、全てにおいて基礎(一番カンタンな方法)というのは最も重要な練習項目となります。
好きな曲の練習だけでは基礎は身につかない
「基礎練習が大事なことは分かってるけど、でもやっぱり地味だしつまらない!」という方も多いかと思います。
そんな時ついつい「まぁでも好きな曲の練習をしていれば必要な要素も入っているだろうし、少しずつ上手くなるだろう」と思ってしまいます。
しかし、よく考えてみましょう!
例えば歌の練習でビブラートを身に着けたい時、カラオケなどで曲を歌いながらの練習だと1曲の間にビブラートを使うポイントは合計で10~20秒ほどしかありません。4分ほどの曲を歌っても10~20秒しか練習できていないわけです。
それなら曲を歌うのではなく「あぁあぁあぁ」とビブラートの練習だけを4分する方が、24倍~50倍ほどの練習をできていることになります。
ギターですと例えばピッキングハーモニクスの練習をしたい場合、1曲の中に含まれるピッキングハーモニクスポイントなど多く見積もっても5秒もありません。4分の曲の中にたった5秒しかないのです。
それなら曲を弾くのではなくピッキングハーモニクスの練習だけを4分間すれば、同じ4分間でも約50倍の練習ができていることになります。
ドラムに関しても同じで、フラムやドラッグ、スネアアクセント移動、ダブルストロークやパラディドル、リニアフレーズなどは曲の部分的に少しだけ出てくるもので、1曲の中には数秒しか存在しません。
基礎練習を集中して1時間するということは、何十曲何百曲分の練習に相当するのです。
基礎練習の大事さを知るには・・・
いかがでしたでしょうか?基礎練習をやる気になりましたでしょうか?
基礎練習の大事さを知るには「基礎練習をすること」です。
やはりやってみないことにはその価値や効果を実感することは出来ません。
確かに基礎練習とは地味でつまらないものです。好きな曲を演奏しているほうが楽しいでしょう。
しかし「良薬は口に苦し」ということわざもあるように、大事な練習ほど一見つまらなそうなものです。
ぜひがんばってみてください☆