2025/04/03
みなさんこんにちは!
今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」代表のひろです。
本日は我々のような軽音楽部と、ライバルである(?)吹奏楽部との違いや共通点などを深く考察してみたいと思います。
- 1.楽器はカンタン?難しい?
- 2.コピーか?オリジナルか?
- 3.大事なのは演奏力?パフォーマンス力?
- 4.本番で楽譜を見る?見ない?
- 5.客席はガラガラ?満員?
- 6.知り合いを呼ぶか?ファンを作るか?
- 7.個人戦か?団体戦か?
- 8.結果発表
1.楽器はカンタン?難しい?
おとかぞくにも吹奏楽部出身の方は多くいらっしゃいますが、吹奏楽部の経験がなく全くのゼロから軽音楽を始める方々との練習に対する考え方の違いが多く見受けられます。
バンド系の楽器(ギター、ベース、ドラムなど)を今から始める方は、比較的すぐに楽器が演奏できるようになると思っている方が多いようです。個人差はありますが、数日から数週間後にはある程度弾けると思っている方もいれば、数か月はかかると思っている方も多いようです。
それに対して吹奏楽部出身の方々は、最低限のレベルで演奏が出来るようになるまで少なくとも数年は必要だと認識しています。
これはどちらが正しいという話ではなく、確かにおとかぞくでは初めて楽器を触った2か月後にはライブに出演して演奏できるようになります。しかしトランペットやトロンボーン、サックスなどの管楽器はまず最初に音を出すことすら出来ず、マウスピースのみでの基礎練習を繰り返し、やっと簡単な曲が演奏できるようになり、楽団の一員として大会に出場するというのは数年後というペースが通常です。
まとめると、吹奏楽部の方の方が軽音楽部の方よりも、楽器の演奏および習得は難しいと考える傾向にあるようです。
音楽理論や楽譜の読み書きなどに関しても吹奏楽部では基礎からしっかりと習いますが、軽音楽部やバンドではとりあえずTAB譜やコードダイアグラムを見ながら演奏できてしまうため、五線譜の読み方やコード理論、スケールなどもしっかりと学ぼうとする方は稀です。
というわけで、音楽への深い理解に関しては吹奏楽部の勝利と言えます。
2.コピーか?オリジナルか?
私は以前吹奏楽部出身の方に、「なんで吹奏楽とかオーケストラってベートーベンやモーツァルトのコピーばっかりなの?オリジナル曲作らないの?」というバカ丸出しの質問を投げかけたことがあります(笑)
相手から「それは非常にひろさんらしい(バンドマンらしい)質問だけど、クラシックの世界は再現の芸術なんだよね」と返され、とても納得したのを覚えています。
ベートーベン、モーツァルト、ショパン、バッハなど、著名な作曲家の残した世界的名曲を皆様もご存知かと思いますが、クラシックとは既にこの世にいない作曲家たちの表現したかった世界を楽譜から読み取り、いかに再現できるかを芸術とする世界なのです。
楽譜の中には強弱記号や指示記号が多く記され、作曲者の意図が伝わってきます。もちろんその理解や表現力において個人差はあるものの、自分なりにその意図を読み取り、楽器に伝えるのがクラシックの世界です。
それに対して軽音楽(バンド)ではコピーバンドよりもオリジナルバンドの方が明らかに格上な感じがします。コピーバンドは初心者や趣味の人がやるもの、オリジナル曲は上級者やプロ志向の人がやるものという風潮があります。
これもどちらが正しい・偉いというわけではなく、そういうジャンルであるとしか言いようがありません。
3.演奏力か?パフォーマンス力か?
この論争は意見が大きく分かれるところです。
吹奏楽部出身の方々はとにかく演奏力にこだわります。吹奏楽部出身でおとかぞくでギターを始めた方でも、ここのカッティングでもっと綺麗な音を出すには?このリズムが少しずれている・・・などと、非常に細かい部分にこだわります。
それ自体は非常に良いことなのですが、演奏面での細かい部分にこだわりすぎて、本番でのパフォーマンスやお客様に向かった仕掛けなどを疎かにしがちです。
逆に軽音楽部出身の方や純粋なバンドマンなどは、演奏面の細かい部分よりもパフォーマンス面に重きを置きます。
ここでお客さんに手拍子をしてもらおう!、ここでメンバー紹介をして盛り上げよう!という話し合いを積極的に行います。
本番の日の過ごし方についても、吹奏楽部出身の人は自分の出番まで楽屋にこもって出来るだけ楽器に触れ、ギリギリまで練習をしようとします。逆に軽音楽部出身の人は最低限のウォーミングアップを済ませたら、お客様との交流を図りにフロアに降りて行ったり、今日のライブを盛り上げるためにテンションを上げたりメンバーと士気を高めたりします。
かと言って演奏面を疎かにしていいわけではないのですが、これもジャンルの違いで、吹奏楽部と軽音楽部ではライブ本番に向けてどこを強化するかという点で、明らかに違いが見られます。
4.本番で楽譜を見る?見ない?
暗譜問題に関しても、吹奏楽部と軽音楽部では意見が大きく分かれるポイントです。
吹奏楽部で演奏するクラシック曲などは1曲の長さが非常に長く、同じ曲の中でもいくつかの楽章に分かれていたりして、全てを覚えて演奏するのは非常に困難です。そのため、楽譜を見ながら演奏することがデフォルトの楽曲であると言えます。
その点、軽音楽部で演奏するロックバンドの曲などは1曲3~5分程度で非常に短く、構成としても繰り返しが多かったりもするので、暗譜することがとても簡単です。
スタジオミュージシャンやサポートメンバーなどはライブ本番でも楽譜を見ながら演奏している場面がしばしば見受けられますが、彼らは雇われているミュージシャンであって、そのバンドの楽曲のみを普段から演奏しているわけではないため、その場限りの演奏であるからです。
メインとなるバンドのメンバーやボーカルは、楽譜や歌詞を見ずに演奏している場合がほとんどです。
超有名アーティストが東京ドームなどの大きなステージで歌う場合、ボーカルモニターの部分に歌詞が表示されるモニターなどもあったりしますが、あれも別に歌詞を覚えていないからではなく、万が一の場合に確認するように表示しているだけで、カラオケのようにずっとモニターの歌詞を見ながら歌うわけではありません。
バンドなどの軽音楽は、暗譜することを前提とした音楽なのです。
この違いがあるため、軽音楽から始めた人と吹奏楽部出身の人が同じバンドに入ってリハーサルをする場合、軽音楽初心者の人はしっかり楽譜を覚えてきたのに、吹奏楽部出身の音楽経験者の方が当たり前のように楽譜を見ながら演奏しているという場面も頻繁に見かけます。
かと言って吹奏楽部出身の楽譜を見ている人を責めるわけではないのですが、これも明らかなジャンルの違いと言えます。
5.客席はガラガラ?満員?
これは結論から申し上げますと、吹奏楽部出身の方は客席が満員で当たり前、軽音楽部出身の方は客席がガラガラで当たり前と思っている傾向があります。(もちろん全員が全員とは言いません)
これは何故かというと、それぞれの本番の頻度によるところが大きいと思います。
吹奏楽部の発表会や大会は年に1~2回であることが多く、部員たちはその数少ない発表の場に向けて練習を積み重ねます。
本番に向けた衣装なども用意し、チケットなども早めに知人友人などに売り始め、家族や友人は「あいつの晴れ舞台だ!」ということで応援に駆け付ける準備をしています。
そのため、吹奏楽部の発表会などはプロの楽団でなくとも大きなホールをお客様で埋め尽くす場面が多く見られます。
その点バンドのライブというのは毎月1回やそれ以上のペースで行う人が多く、1回1回の重要度が下がります。
知人がライブに出演するたびにいちいち「彼がライブだから応援に行こう!」とは思いません。
そのため、人気のあるバンドでもない限り、多くのバンドマンはガラガラの客席で演奏することに特に違和感を感じていません。メンバーよりも少ないお客様の前で演奏するという状況も少なくありません。
つまり、動員力(お客様の数)という面で言うと、吹奏楽部の圧倒的勝利です。
6.知り合いを呼ぶかファンを作るか?
しかしながら、吹奏楽部の皆様がお客様として発表会に呼ぶのは「知人・友人・家族」などです。
バンドマンにとってそれは全く意味のない活動で、ライブに友達や家族を呼んでいてもそのバンドは一生有名になれませんし、何度ライブをこなしてもファンが増えていきません。
吹奏楽団やオーケストラ楽団には数十人単位のメンバーがいるため、それぞれが家族や友人を呼ぶだけでもかなりのお客様の数になりますが、それは身内や知り合いであるため外部への宣伝力がなく、何度コンサートや発表会を繰り返しても外部への認知が広がらないため、お客様は増えません。
それに対してバンドマン達は対バン相手のファンを奪ったり共有したり、もしくはSNSなどで活動し認知を広げるのが通常の活動です。
知人や家族の前ではなく、知らない人達を魅了することを前提としているため、活動をすればするほど認知が広がり、今まで自分達を知らなかった人たちがライブに来るように誘導していきます。
というわけで外部への認知力に関しては軽音楽部(バンド)の圧倒的勝利です。
7.個人戦か?団体戦か?
これは言うまでもなく、軽音楽部は個人戦、吹奏楽部は団体戦のイメージです。
もちろんバンドなどでも数名とは言え団体ではあるのですが、各パートが1人ずつであることが多く、同じパートに5人も10人もいるような吹奏楽部と比較すると明らかに個人戦の要素が強いと言えます。
例えば吹奏楽部でトランペットが5人いるとして、極端な話1人が本番で全くトランペットを吹かなくても、全体の演奏には大きく影響しません。しかしバンドでギタリストが何の演奏もしなかったら演奏は崩壊です。
歌にとっても言えることですが、バンドのボーカルは通常1人なので個人戦です。しかし声楽などは和音などを大事にする団体戦なので、1人の声が圧倒的に大きい場合は「もう少し小さく歌って」と指示されるはずです。
しかしバンドのボーカルは声が通れば通るほど良いので、明らかに静かな場面で大声を張り上げるなどの間違った場合を除いて、周りに合わせて小さく歌えと言われることはありません。
これもどちらが優れているわけではありませんが、個人技としては軽音楽部の勝利、団体芸としては吹奏楽部の勝利といったところでしょうか。
8.結果発表
1.音楽への取り組む姿勢・・・吹奏楽部の勝利!
2.コピーか?オリジナルか?・・・ジャンルの違いにより引き分け
3.演奏力か?パフォーマンス力か?・・・ジャンルの違いにより引き分け
4.楽譜を見るか?暗譜するか?・・・吹奏楽部出身の人がバンドをやる時に暗譜してくれるなら引き分け(してくれないなら軽音楽部のちょっと勝利)
5.客席はガラガラ?満員?・・・吹奏楽部の圧勝!
6.知り合いを呼ぶか?ファンを作るか?・・・軽音楽部の圧勝!
7.個人戦か?団体戦か?・・・ジャンルの違いにより引き分け
以上の結果をもちまして、総合すると結果は、吹奏楽部のちょっと勝利!でした!
大人のための軽音楽部(バンドサークル)代表の私としては悔しい結果となりましたが、やはり敷居の高いクラシックなどを演奏しているだけあって、音楽的な要素では敵わないですね。
しかし、おとかぞくではそれぞれが互いの長所を生かし、短所をカバーし合い、同じバンドを楽しんでいきましょう!