2025/03/21
みなさんこんにちは。今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
今回はレッスン生の皆様からも頻繁にご質問いただく「音楽は才能か?努力か?」について考察をしてみたいと思います。
才能とは存在するのか?
そもそも才能とは何でしょうか?生まれ持った外見や身長や体格、性格などももしかすると才能と呼べるかも知れません。
音楽における才能とは例えば音感、リズム感、作曲センスなども当然含まれます。
しかしもっと簡単に「向き不向き」という言葉で表現するとしたら、才能というものは確かに存在します。
例えばボーカル、ギター、ベース、ドラム、ピアノなど複数の楽器を練習したとして、全てのパートが同じように上達するでしょうか?
おそらくどんな人でも上達速度に差が出るはずです。
私の場合は全ての楽器を経験してきましたが、ボーカルの上達に比べて他のパートは明らかに上達が遅かったのです。
おとかぞくに通ってくださるレッスン生の皆様の中にも、ギターはあまり上達しなかったけどドラムは目を見張る速度で上達した、楽器は苦手だけど歌はめちゃくちゃ上手い、という方も多く見られます。
また、実際の演奏力だけでなく集中力や理解力なども才能と言える場面が多くあります。
例えばギターやピアノなどの楽器を練習している方は指を鍛えるための地道な基礎練習が必要となるわけですが、何時間も繰り返す単純作業にどうしても集中できず、飽きてしまう方もいらっしゃいます。
さらに、楽器の演奏に関しては地道な努力をいくらでも出来る人でも、理論の勉強やコードの仕組み、楽譜の読み書きなどの座学に入るとあくびが止まらず、なかなか頭に入らない方もいらっしゃいます。
つまり、同じ一人の人間の中にも向き不向きがあり、これは明らかに才能と呼べるのではないでしょうか?
才能とは気づきにくいものである
しかしながらご自身の才能とは非常に気付きにくいもので、普段から息を吸うように当たり前にこなしていることが、実は他の人よりもハイクオリティー、ハイスピードで出来ていたりするのです。
ご本人はそれが特殊な才能であることに気付かず、場合によってはそれがコンプレックスだったりもして、周りの人は明らかに気付いているその人の才能に本人だけが気付いていないというケースも多く見受けられます。
例えば仲間と数人で居酒屋で飲んでいる時に、いつも店員さんを呼んでくれるメンバーは実は声が大きく通りやすく、それはよく考えてみたらボーカルの才能があるということにも繋がります。
また、小学校時代などに野球やサッカーなどのスポーツを経験したことがある方は基礎練習の大事さをよく理解しており、好きな曲を弾くことよりもまずは基礎を固める練習をしっかりとこなす傾向にあります。
さらに、スポーツが苦手でどちらかというと家や図書館にこもって本を読んでいたような方は理論派の方が多く、実践練習の前に「これはなぜこうなっているのか?」という仕組みを知りたがります。その結果、コード理論やスケール理論を素早く理解し、実践に取り入れる才能があると言えます。
前回のおとかぞくライブでは、普段は友達が少なく口数も少なく消極的な女性が、小さい頃から一人で悶々と思い描いていた憧れや妄想をステージで爆発させ、アイドル歌手のように踊り狂い、会場はその日一番の盛り上がりを見せました。
このように、普段から何気なくやっていることや、逆にコンプレックスだったり苦手意識があったものこそあなたの才能かも知れません。
努力は報われるのか?
次に、「努力は報われる」という言葉について深く掘り下げてみたいと思います。
著名な方なども多くこの言葉を引用し、あらゆる議論が巻き起こっています。
ある人は「努力は報われない」と言い、別の人は「正しい努力は報われる」と言い、また別の人は「報われるまで続けるのが努力だ」と言います。
どれもその人の人生から導き出した言葉であり答えなので全て正しく深いのですが、私の考えは少し違います。
努力とは、やった分だけ間違いなく報われる
と私は考えます。
例えば腕立て伏せを10回すれば必ずその10回分の筋肉は付きます。
それを1週間続ければ必ずその分はつくわけで、1週間やったけど3日分しかつかなかったということはあり得ないのです。
しかし、筋トレは毎日連続して行うよりも2~3日に1回の方が効率的に筋肉が付くという説もあります。
仮に、1週間毎日筋トレをした人と、2日~3日に1回筋トレをした人が1週間後に増えていた筋肉量が全く同じだったとします。
この場合、1週間毎日筋トレを行った人の努力は報われなかったのでしょうか?
私はそうは思いません。ただ闇雲に筋トレをするだけでなくあらゆる情報を調べ、毎日やるよりも2~3日に1回の方が効率的だという情報を得る努力をした後者の人の方が、多く努力をしたのではないでしょうか?
また、間違った方法の努力を積み重ねてしまうと間違った方向に進むというのも事実です。
例えばギターのピッキングが速くなりたい時に、ガチガチに力んで筋トレのような練習を繰り返したとしても、ピッキングが速くなることはありません。ただ疲れるだけでスピードは上がらず、それどころか音が汚くなり弦が切れやすくなり、良いことは一つもありません。
ピッキングが速くなるコツは脱力や手首の回転だったりするので、正しいやり方を知る努力も必要です。
野球やテニス、またはゴルフなどの素振りと同じで、間違ったフォームでおかしなスウィングを何千回何万回繰り返しても決して上達はしませんし、繰り返した分だけ間違ったフォームを覚えてしまうことになります。
北の方向に進みたいならまずはどちらが北なのかを知る必要があります。北の方向に正しく進めば、足を1歩前に出せば必ず1歩分は進むのです。
しかし間違って南の方向に足を踏み出してしまうと、頑張れば頑張るほど遠ざかってしまいます。
つまり、良い意味でも悪い意味でも、努力とはやった分だけ間違いなく報われるのです。
正しい努力が報われないと思っている人がいるとしたらきっと、必要な努力量に達していないのかも知れません。
フルマラソンのように42.195km先にゴールがあるとして、まだ5kmしか走っていない人が「こんなに頑張ったのに報われない(まだゴールに着かない)」と言っても何の意味もありません。
ゴールの位置は最初から決まっているので、あなたがそこに辿り着くまで努力を続けられるかどうかでしかないのです。
行動目標と結果目標
正しい努力をしているのに報われない人の特徴として、行動目標と結果目標をはき違えている場合が多く見受けられます。
行動目標とは・・・今日は5キロ走るぞ!明日は本を1冊読むぞ!などのように、自分一人で完結できる目標
結果目標とは・・・テストで1位を取るぞ!今年中に結婚するぞ!などのように、自分一人では完結できない目標
例えば今年中にメジャーデビューするぞ!という目標は「結果目標」です。あなたのバンドに魅力や将来性を感じ、うちの会社で売り出してやろうというプロダクションやレーベルが現れる必要があります。
また、バンドコンテストで優勝するぞ!という目標も「結果目標」です。あなたのバンドがどれだけ魅力的でも、他のバンドがそれ以上に魅力的だった場合、またあなたのバンドがその場のお客様の好みでなかった場合などは、優勝という結果は達成されません。
逆に、今日は3時間ギターの練習をするぞ!という目標は「行動目標」にあたりますので、自分次第で必ず達成できます。
また、今週中に3曲作るぞ!という目標も「行動目標」なので、他者は一切関係なくあなただけで完結できます。
例えば今年中に結婚したいと思っている女性が、容姿を磨いたりマナーを身に着けたり婚活パーティーに出席するなどの努力をしているとします。
しかし結婚とは相手が必要な「結果目標」ですので、努力をしたからと言って必ず報われるものではないのです。
それに対して「行動目標」は必ず報われます。
新しい洋服を買うために10万円貯金するぞ!次回はちょっと違ったタイプの婚活パーティーに出席するぞ!などはご自身で完結できるため、自分次第で100%達成することが可能なのです。
もちろん多くの方が叶えたい夢や目標の中には、自分だけでは完結できない「結果目標」も含まれていると思います。
しかしそれは「行動目標」の達成を地道に積み重ねた先にしかありません。
残酷なようですが音楽とは才能の世界かも知れません。
あなたがいくら練習を頑張っても才能のある人には追い付けないかもしれません。
しかし、今日練習した1時間分は必ず上達するのです。1時間前のあなたよりは1時間分、確実に上手くなっているのです。
同じフレーズを100回弾くとすると、1回目の時より100回目の時のあなたは必ず上達しています。
結果目標は相手の感覚や時代の流れなどにもよって報われるか報われないかが決定しますが、行動目標はいつの時代もどんな状況であれ必ず報われます。
結論
音楽は才能か?努力か?
私の結論は残念ながら才能だと思います。
背の高い人はバスケットボールが上手くなりやすい、背の低い人は体操選手に向いているというように、生まれ持った音感やリズム感、そして家庭環境やレッスンの先生との相性なども大きく関係し、努力だけでは越えられない才能という壁は確かに存在します。
しかし、才能とは誰もが持っているものです。
もしもあなたが音痴で歌の才能がないとしても、音痴な歌で人を笑わせるという風に視点を切り替えて逆転の発想が出来るとしたら、歌の上手い人たちに勝つことが出来ます。そうなると音痴も才能ということになります。
世界には病気で手の指を2本失ってしまったプロギタリストも存在します。さらに、生まれつき両手がなくて足でギターを弾く人もいます。
彼らは欠点やコンプレックスを逆に生かし、唯一無二のギタリストになたわけです。
そして、才能とは努力の結果見つけられるものです。
地道な練習をコツコツと積み重ねた結果、自分にはこの才能がなかったと気付くこともあるでしょう。しかしそれは「才能がなかったと気付けるほど努力をしたから」です。
あなたにはあなただけの素晴らしい才能が眠っています。
それはあなた自身ではとても気付きにくいのですが、間違いなく存在します。
そして、それを見つけ出すには努力が必要です。
音楽に必要なものは才能か?努力か?
人によって色々なご意見がおありかと思いますが、まだご自身の才能を見つけられていない方は、才能を見つけるための努力を始めてみませんか?