2025/01/21
みなさんこんにちは。
今から音楽を始めたい超・初心者のための新宿バンドサークル「おとかぞく」です。
本日のピックアップレッスンは初心者ドラマーのみなさんです。
全員ドラムを始めて数か月以内の初心者の皆様で、基礎練習を毎日一生懸命こなしています。
「すぐに好きな曲を叩きたい!」という気持ちも分かりますが、だからこそおとかぞくでは基礎練習を徹底してお伝えしています。
本日は基礎練習の意味、大切さ、そして具体的なやり方をご説明いたします。
レベル1のパーティーでラスボスは倒せない!
皆様はドラゴンクエストやファイナルファンタジー、ポケモンなど、レベルを上げてボスに挑んでいくRPG(ロールプレイングゲーム)をプレイしたことはありますでしょうか?
例えばまだ始めたばかりのレベル1のパーティーでは、ラスボスを倒すことは出来ません。
そこで、同じレベルのままで何度もラスボスに挑むでしょうか?
きっと何度挑んでもずっと負け続けるだけです。
そこで大事なのは、レベルアップをすることです。
前の街に戻ってザコ敵をたくさん倒して経験値を上げ、基礎的なレベルを上げていくことで、今度こそラスボスを倒せる希望が見えてきます。
逆に言うと、レベル99まで上げてしまえば1回でラスボスを倒すことも可能ですが、レベル1のままでは100回挑んでも勝てません。
初心者が100回練習するよりも、プロが初めて演奏する方が上手い。
もう一つ分かりやすい例を出しますと、初心者の方が好きな曲を100回練習した場合と、プロのドラマーがその曲を始めて演奏した場合だと、どちらが上手でしょうか?
答えはもちろんプロの方です。
それでは何が違うのかと言うと、「基礎力」です。「その曲を練習した回数」は関係ないのです。
スネアを1発叩くだけにしても、初心者とプロではスティックの持ち方、打面にあたる角度、腕の脱力具合、当たる瞬間の握り具合、跳ね返り方、跳ね返った後のポジションなど、圧倒的に違いが出ます。
その基礎力の積み重ねなしに上達はあり得ないのです。
逆に言えば基礎力をしっかりと積み上げさえすれば、どんな難しいフレーズにも対応できる力がつき、初めて演奏する曲でも対応できるようになります。
基礎練習の王様「チェンジアップ」!
ここでお伝えする基礎練習は「チェンジアップ」と言います。
まずはメトロノームをBPM60で鳴らし、1つずつのクリック音に合うように(4分音符)左右交互に叩いていきます。
この時、クリック音が聞こえないくらいちょうどを狙って叩くと100点です。
次にその倍のスピード(8分音符)で叩きます。
右手から叩き始めた場合は1つのクリック音の間に右左が均等に入るようにします。
クリック音に合うのは常に右手ということになります。
次に、1つのクリック音の間に3つの音が均等に入る(3連符)ようにします。※これが一番難しい!
1回目のクリックの間に右・左・右、2回目のクリックの間に左・右・左というように、3という奇数で進んでいくためクリックに当たる音が毎回変わっていきます。
最後に1つのクリックの間に4つの音が入る16分音符です。
これはまた偶数に戻るので、毎回のクリックに右手が当たるようになります。
※文字での説明で分かりにくかった方は、画像のQRコードを読み込んでいただきますとお手本動画をご覧いただけます。
最後に
冒頭から何度もお伝えしている通り、基礎練習は非常に重要です。
ドラムを始めて最初の頃はとにかく早く好きな曲を叩きたい!と感じると思いますが、基礎練習の重要さを理解すると、曲の練習よりも基礎練習の方が楽しくなってきます。
ぜひそのレベルに到達してみてください。